2009年08月15日
稲村さんと話したという読者から、有名マスコミ批判
(衆議院比例区東海ブロック・国民新党公認候補)
稲村さんと話して、本ブログを見たという読者からメールを頂いた。(kobofan制作者・渡久地明)
未だ有名マスメディアは小泉構造改革を礼賛し、郵政民営化・四分社化の弊害も隠蔽していると言えます。世論喚起できるのは現状では一部雑誌類か勝手連的なインターネットしか無いといえます。その意味からも頑張っていただきたいと思います。本日お会いする中でひとことその点をご本人と会話すると
「勝手連的な応援サイトを御覧なさい!」
とも言われ拝見した次第であります。
短いメールだが、これを見て二つ感想がある。
一つは、かなり多くの人たちが新聞やTVの報道が変だと感じているものと思う。私も古館さんやそのわきにいるAERAの経済記者だったという解説者の発言を聞いて、ビールを噴き出したことが何度もある。その他のTVニュースも同様だ。同じ感想は経済掲示板に溢れている。
しかし、時間をかけてつくられる月刊誌や単行本、反骨精神旺盛な夕刊紙や週刊誌ではここ3、4年で新自由主義批判や反市場原理主義が主流になっていると感じられる。
新自由主義、市場原理主義を国民に押し付けてきた当の自民党ですら、麻生総理が議会の解散に当たって「市場原理主義との決別」を宣言した。
ところが出てくる政策はいまだに供給側の生産性向上による不況脱出という類のものがほとんどだ。
日本の20年にわたる不況、昨年来の世界同時不況で起こっているのは急激な需要の縮減による恐慌型の不況であり、これを脱出するにはケインズ型の需要拡大政策が必要なのだ。
それには需要が元に戻る規模での政府支出の急拡大が必要であるとの考えが、世界の共通の認識である。アメリカはもちろん、中国が思い切った財政出動を行い危機脱出の糸口を掴もうとしているのに日本はなんと情けないちまちました埋蔵金話に振り回されているのか。
景気対策の財源は堂々と国債発行による、というべきである。対策が成功すれば(成功するようにやるわけだが)、
需要拡大→生産の拡大→雇用の拡大→所得の拡大→消費拡大→需要の一層の拡大
と循環して企業は黒字になり、失業者は雇用されて税金を払うようになる。政府の税収は自然に増えるから、消費税増税は必要ない。どころか、消費の障碍になっている消費税は停止すべきという考えも成り立つ。
最初の需要拡大のきっかけには、大がかりな公共投資や大減税などが有効である。給付金の二兆円は規模が小さすぎた。
最初の需要拡大のきっかけとして、国民新党は5年で200兆円という度肝を抜くような政策を掲げている。しかし、いま必要なのはこのような政策である。
ところが、市場原理主義、新自由主義、世界に不幸をバラ撒いたバカなグローバリズム、不況下の財政再建、行財政改革、消費税増税、雇用の流動化、供給サイドの経済学、不良債権処理…を唱えてきた大マスコミは反省や方向転換ができない。これらは全部失敗したのだ。戦争に負けているのに勝っていると報道し続けた第2次世界大戦の頃の大新聞と同じである。これは悲劇である(おお、今日は終戦記念日だった)。終戦直後に大反省した大新聞がまた同じ過ちをくり返している。読者の指摘の通りである。
メールの感想二つ目は、「おお、東海ブロックでこのブログを見ている人が確実にいて、わざわざメールをくれたんだ」ということに対する、ありがたいなあという気持ちだった。たった数行のメールをだが、励みになった。
Posted by 稲村公望ファン at 20:20│Comments(0)
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